結婚調査とは?調査項目や費用相場を解説

結婚調査とは?調査項目や費用相場を解説
証拠収集調査

結婚は相手の素性を知ったうえでするのが一般的です。しかし、急なプロポーズをはじめ、相手の素性を知らずに結婚してしまう場合もあります。また、交際期間が長い場合でも、相手の言っていることが虚偽の可能性もあるでしょう。

このような状態で結婚をしてしまうと、トラブルにつながりかねません。また、結婚詐欺であった場合は犯罪に巻き込まれてしまいます。

結婚する相手がどのような人であるのかは結婚調査によって調査可能です。この記事では結婚調査について、調査項目や費用相場などを解説します。

目次

結婚調査とは?

結婚調査とは?

結婚調査とは、結婚する予定の相手がどのような素性なのかを調査することを指します。しかし、婚約者本人が依頼するだけとは限りません。

両親が子どもの結婚相手について調査を依頼するケースもあります。お見合い結婚が主流だった時代は、お見合いだけではわからない相手の素性を調査することで、わが子の伴侶として安心できる相手かどうかを判断していました。

その後、お見合い結婚よりも恋愛結婚が一般的になってくると、両親からの調査依頼は減少していきます。しかし、国際結婚の件数が増えたことによって、相手の素性を結婚調査で調べるというケースも増加傾向にあります。

婚約者本人が相手について結婚調査を実施して欲しいと依頼するケースでは、相手に不信感を抱いている傾向にあるでしょう。結婚式の予定が先延ばしになる、結婚にあたって金銭を要求されたなど、相手の行動や言動に対して不信感を抱いた婚約者が、相手の実態を把握しようと調査を依頼します。

中高年の再婚は実施されるケースが多い

結婚調査は中高年の再婚で実施されるケースも多くあります。中高年の再婚には現実的な問題が増えるため、相手の子どもの有無や収入、借金歴などに不安を感じて調査を依頼する人もいます。

結婚調査で分かること

結婚相手について調査する結婚調査は、次のような項目が把握できます。

  • 浮気相手の有無
  • 職業
  • 学歴・職歴
  • 結婚歴や子供の有無
  • 借金
  • ライフスタイル

いずれも結婚にあたり、判断基準となる項目です。

浮気相手の有無

浮気相手の有無

結婚調査では浮気相手の有無を調査可能です。浮気相手がいる場合、結婚後も関係を持ち続ける可能性があります。パートナーの浮気は結婚生活に悪影響を及ぼし、場合によっては離婚につながる恐れもあります。

婚約相手の行動が怪しい場合はもちろんのこと、怪しいことがなかったとしても、事前に浮気相手の問題を解消しておくことで、安心して結婚の準備を進められるでしょう。

職業

婚約相手が自分の職業についてなかなか話さないという場合、職業についての結婚調査が有効です。相手が職場だけを伝えているのであれば、本当に在籍しているのかをさまざまな手法で調査可能です。

職場を教えてくれないケースであっても、尾行をはじめとした調査テクニックによって勤務先を特定できます。

結婚後生計をともにしていくうえでは、相手がどのような職業に就いているのかを判断することが大切です。職業調査で結婚後の生活の不安を解消しましょう。

学歴・職歴

学歴や職歴も結婚調査の対象項目です。本人が学歴を申告している場合、学校や職場に対して事実を確認できます。しかし、学校や職場に事実を確認するには本人の同意が必要です。個人情報保護の点から、本人の同意がなければ情報の収集は難しいでしょう。

しかし、学生時代の研究や活動がインターネットに掲載されている、職場で一定のポジションにいたといった場合、インターネットから情報を収集することも可能です。

結婚歴や子供の有無

過去の結婚歴や子供の有無も調査可能です。婚約相手によっては離婚歴や子供の存在を隠している可能性があります。なかには現在、婚姻中にも関わらず言い寄ってくる相手もいるでしょう。結婚調査を依頼すれば、このような問題を解決できます。

結婚歴や子供の有無は、相手が住む地域での聞き込み、住民票、戸籍の請求などから把握できます。しかし、住民票や戸籍は個人情報のため、原則、他人である第三者が自由に請求できません。

結婚詐欺の疑いがある、婚約についての債務を履行していないといった正当な理由があれば、弁護士を通すなどして請求できるケースもあります。

借金

婚約者が借金を抱えている場合、結婚後の生活に影響を及ぼす可能性があります。そのため、相手に借金があるかどうかは結婚調査において重要な項目のひとつです。

クレジットや各種ローン契約に関する信用情報は、本人の了承を得ることで確認できます。しかし、例え借金をしていなくても、他人に信用情報を開示されることを拒否する人は少なくないでしょう。そういった場合は、周囲への聞き込み調査によって借金の有無を確認します。聞き込みをする際は、借金だけでなく浪費癖についても確認しておくことがポイントです。

浪費癖がある相手の場合、結婚後にお金で揉める可能性があります。借金や浪費癖を有無を確認することで、相手の金銭感覚や生活態度について把握できます。

ライフスタイル

ライフスタイル

結婚調査では、SNSやインターネットへの書き込み、聞き込み、尾行などを通して、相手が日頃どのように生活しているかを把握することも可能です。

例えばキャバクラや風俗店、パチンコなどに足しげく通っているといった生活スタイルを送っている相手であれば、話し合いによって生活を改めてもらうことも可能です。

結婚調査を実施すべきケース

結婚調査はどのようなタイミングで実施すべきなのでしょうか。ここでは結婚相手についての調査を実施すべき以下のケースについて解説します。

  • 経歴が疑わしい
  • 金銭を要求されている
  • 家族に会ったことがない
  • すぐにプロポーズをしてきた
  • 結婚が何度も延期になっている
  • 友人関係が不明

経歴が疑わしい

学歴や職歴など、婚約相手が自称している経歴が疑わしいケースでは、結婚調査の実施が適しています。例えば「大手企業の従業員」といっても、グループ会社や下請け会社の従業員という可能性があります。勤務先は収入にも関わる大きな要素です。結婚後に勤務先が嘘であることが分かってからでは手遅れの可能性もあります。相手が言っている経歴に疑わしい点があれば、調査を依頼してみましょう。

金銭を要求されている

婚約相手から金銭を要求されているケースも結婚調査に適しています。結婚前から頻繁に金銭を要求してくる場合、結婚詐欺の可能性があるでしょう。結婚詐欺に気付かないでいると、結婚を目前に相手が逃げてしまうかもしれません。相手に逃げられてしまっては被害を訴えるのも難しくなります。

婚約相手から金銭を要求されているのであれば、どのような理由で要求されていたとしても、調査を実施して真実を明らかにしましょう。

なかにはSNSで知り合った外国人もしくは海外在住者から結婚を理由に金銭を要求されるケースもあります。このようなケースはロマンス詐欺として知られ、令和5年1月から12月で1,575件も発生しています。(※1

(※1)警察庁「SNS型投資・ロマンス詐欺の被害発生状況等について」

https://www.npa.go.jp/bureau/criminal/souni/sns-romance/sns-romance20240311.pdf

家族に会ったことがない

婚約相手によっては、なかなか家族に会わせてくれない人もいるでしょう。このようなケースでは、相手の家族が結婚に反対しているかもしれません。また、既に別の相手と結婚しているため、家族に会わせられないというケースもあるでしょう。

いずれにせよ、結婚相手を家族に会わせられないというのは、なんらかの理由が考えられます。結婚後のトラブルをできるだけ回避するためにも、結婚調査で理由を明確しておくことが大切です。

すぐにプロポーズをしてきた

すぐにプロポーズをしてきた

出会ってすぐにプロポーズしてくる人もいます。プロポーズに舞い上がってしまい、疑いなく承諾してしまうのはリスクが高い行為です。例えば何か知られたくない事実を隠そうとしている、結婚を理由にお金を要求しようとしているといった裏があるかもしれません。

出会って間もないタイミングでプロポーズされた場合は、結婚調査で相手の素性を確認したほうがよいでしょう。

結婚が何度も延期になっている

結婚の話をしていても、何度も延期になっているケースでは、結婚調査によって事実を確認しましょう。結婚を延期する度に理由を説明してくれるはずです。相手が主張する理由が嘘ではないか、調査してみましょう。

友人関係が不明

家族に会わせてくれないケースと同じく、婚約相手がなかなか友人に会わせてくれないことがあるでしょう。結婚相手が友人と会わせてくれない場合、経歴詐称や結婚詐欺が考えられます。例えば経歴を詐称している場合、友人と会わせてしまうと詐称がバレてしまうからです。

婚約相手が友人に会わせてくれないのであれば、結婚調査によって実態を調査しましょう。

結婚調査実施前に把握したい注意点

結婚調査は婚約相手の素性を調査するのに効果的です。しかし、結婚相手について調査を実施する前には次のような点に注意しておきましょう。

  • 差別につながる調査はしない
  • すぐに結果が出ないこともある
  • 期待どおりの結果が出ないこともある

差別につながる調査はしない

結婚調査を請け負う調査会社では、原則、差別につながる調査には対応していません。例えば婚約相手が被差別部落出身者かどうかについての調査はできません。結婚は本人同士の意思によるもので、憲法で保障されている権利です。しかし、なかには親や親族が相手の出自について調査しようとするケースもあります。このような調査は差別につながるため、依頼はできません。

すぐに結果が出ないこともある

すぐに結果が出ないこともある

結婚調査はすぐに結果が出るわけではありません。特に難しい調査となると、結果が出るまでに時間がかかる可能性があります。調査結果を得るまでに時間的な余裕があるのであれば、結果が出るまで調査期間を延長するのもよいでしょう。

調査結果が出るのがあまりにも遅い場合は、調査会社が調査を引き延ばしているだけの可能性もあります。しっかり調査会社と話し合って判断しましょう。

期待どおりの結果が出ないこともある

結婚調査では期待どおりの結果がでないこともあります。例えば結婚詐欺であると思っていても、調査で判明しないケースもあるでしょう。調査は期待どおりの結果が出ないこともあるため、事前に調査会社と話し合い、どこまで調査可能なのか線引きを明確にしておきましょう。

結婚調査を依頼する探偵の選び方

結婚調査は探偵に依頼するのがおすすめです。調査を探偵に依頼する際は次のような点に着目して選びましょう。

  • 誇大な広告は避ける
  • 調査方法を説明してくれる
  • 得意とする調査が分かる
  • 個人情報の取扱いが適切か

誇大な広告は避ける

探偵のなかには誇大な広告を掲げているケースがあります。なかには「成功率100%」といった広告を掲げている探偵もいるでしょう。調査の専門化である探偵であっても、必ず婚約相手の素性を暴けるとは限りません。

それにも関わらず過度な成功率を掲げている探偵は、適切な調査を行わない可能性があります。誇大な広告を掲げている探偵への依頼は避けましょう

調査方法を説明してくれる

調査方法を説明してくれる

探偵に依頼する際は調査方法を説明してくれるかどうかに着目しましょう。探偵は尾行や張り込みなど、さまざまな方法で調査してくれます。調査方法の説明がないまま調査をする探偵に依頼してしまうと、相手にバレるなどのリスクにつながりかねません。

結婚調査を依頼するのであれば、調査方法とそれにともなうリスクについて説明してくれる探偵に依頼しましょう。

得意とする調査が分かる

探偵と一括りに言っても、得意とする調査はさまざまです。結婚調査を依頼する際は、探偵がどのような調査を得意としているかを確認しましょう。例えば結婚相手についての調査では、近隣住民ほかへの聞き込みが重要です。そのため、聞き込みを得意とする探偵のほうが結婚調査に適している可能性があります。

どのような調査を得意としているかは、ホームページからでも判断可能です。ホームページに掲載されている過去の実績から、得意としている調査を判断しましょう。

個人情報の取扱いが適切か

結婚調査を探偵に依頼するのであれば、個人情報の取扱いが適切かを確認しましょう。依頼者の個人情報取扱いはもちろんのこと、調査対象者の個人情報も適切に取り扱うかどうかもポイントです。調査ではさまざまな個人情報を取り扱うため、漏えいがないように適切に取り扱っていることが大切です。個人情報が漏えいしてしまうと、さまざまなトラブルにつながりかねません

結婚調査の前にしておきたいポイント

結婚調査を実施する際は、事前に次のようなポイントを押さえておきましょう。

  • 費用相場について把握しておく
  • 情報を集めておく
  • 調べたい項目を厳選しておく

費用相場について把握しておく

費用相場について把握しておく

結婚調査を実施する前に、費用体系を把握しておくことが大切です。結婚調査にかかる費用は、調査内容や調査にかかる期間によって異なります。難易度の高い調査の場合、人件費や諸経費によって調査費用がかさんでしまう可能性があるでしょう。

結婚調査にあたっての費用がどれくらいになるのかは、複数社に見積もりを依頼するのがおすすめです。複数社に見積もりを取ることで適正な調査費用の相場が判断しやすくなります

情報を集めておく

結婚調査の実施にあたっては事前に調査対象者の情報を集めておきましょう。休日にどのような行動を取っているのか、どのような店に足しげく通っているのかなど、対象者の情報を集めておきます。収集した情報を探偵に共有することで、調査をスムーズに進められるでしょう。

多くの情報を探偵に共有することで調査にかかる時間を抑えられ、調査費用の削減も期待できます。

調べたい項目を厳選しておく

結婚調査を実施する際は調べたい項目を厳選しておきましょう。調べたい項目が多いと調査期間が長引くだけでなく、調査にかかる費用もかさんでしまいます。相手の何について調べたいのかを明確にしておくことで、調査にかかる期間と費用を抑えられるでしょう。

結婚調査を活用して相手の素性を把握しよう

結婚調査とは結婚する予定である相手について、素性を調査することを指します。結婚調査では学歴や職歴、勤務先、借金の有無などを調査します。結婚調査は経歴が疑わしい、金銭を要求されている、家族に会ったことがないといったケースが適しています。

結婚調査の実施にあたっては探偵に依頼するのがおすすめです。探偵に依頼するのであれば誇大な広告は避ける、調査方法を説明してくれるといったポイントを押さえておきましょう。また、結婚調査を実施するにあたっては費用体系についての把握や相手の情報を集めておくことがポイントです。

アイヴィ・サービスでは結婚調査に対応しています。結婚前に相手の素性が知りたいと考えている方はぜひアイヴィ・サービスにご相談ください。

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