探偵は人探しをはじめとしてさまざまな調査に対応しています。
なかでも浮気調査は多く相談があります。探偵の浮気調査の主な内容は、尾行・聞き込み・張り込み・証拠写真の撮影ほか、調査報告書の作成です。
この記事では探偵が行う浮気調査スキルのスキルや、探偵に浮気調査を依頼するメリット、デメリットなどを解説します。
探偵が行う5つの浮気調査
探偵が行う浮気調査は主に次の5つです。
- 尾行
- 聞き込み
- 張り込み
- 証拠写真の撮影
- 調査報告書の作成
探偵は尾行や聞き込み、張り込みなどの技術を駆使して、証拠写真を撮影~報告書を作成します。
尾行
探偵は浮気調査をするにあたって、対象者や浮気相手を尾行します。
尾行と一言で言ってもすべて同様の方法で行われるわけではありません。徒歩での尾行、自動車やバイクに乗っての尾行で具体的な方法は異なります。
徒歩で尾行する方法
いわゆる尾行にあたるのが徒歩での尾行です。探偵は徒歩で尾行する際、調査対象者と約100~200メートルの距離を保ちます。
しかし、繁華街のように人が多い場所では、対象者を見失わないように臨機応変に距離を近づけていきます。
探偵は徒歩で尾行する際、対象者との距離を意識しているだけではありません。
対象者と歩調を合わせて自分の足音を消す、タイミングに応じて服装を変えるといった独自の技術を活用して、徒歩で尾行していきます。
特に人通りが少ないところでは、足音を消す技術が欠かせません。
探偵の技術を駆使しても調査対象者に気付かれる恐れがあります。
万が一、調査対象者に気付かれてしまった場合、近隣住民のふりをする、日本語が通じない外国人のふりをするといった方法で相手からの追及を逃れます。
自動車やバイクで尾行する方法
自動車やバイクで尾行する場合、探偵は状況に応じて乗り物を変更します。例えば細道が多いのであれば小回りが利くバイクや自転車、長距離の尾行であれば自動車を活用します。
自動車で尾行する際のポイントは車体の外装と対象との距離です。外装に店舗を思わせるステッカーを貼り付けることで、調査対象者の不信感を和らげます。
また、調査対象者の車両のすぐに後ろにつくのではなく、数台を挟んで尾行していきます。
聞き込み
探偵が聞き込みをする際は相手の不信感を解消するために、架空のストーリーを作成するのが一般的です。
例えば、テレビのロケハンやタウン誌の取材といったように相手が話しやすい雰囲気を作り出します。
さらに、調査対象者をボカシて日常会話のように質問することで、ハードルを下げていきます。
探偵の聞き込み技術はストーリーやボカシ調査だけではありません。次のような対策で相手の不信感を払拭します。
- 威圧感を与えないために調査員は最大2人
- 女性調査員も参加して威圧感を抑える
- 清潔感のある服装
- 必要であれば探偵という身分を明かす
- キャラクターやシナリオの設定を忠実に守る
- 声やトーンで誠実さを出す
初対面の相手から意見や情報を引き出すには、信頼を獲得することが大切です。探偵は服装やトーンなどで相手の信頼を獲得します。
張り込み
調査対象者が浮気相手とラブホテルなどの出入りする様子を押さえるためには、張り込みが欠かせません。
探偵は張り込む時に光を自分の背にします。光を背にすることで、顔が影になるため、相手に顔がバレづらい傾向にあります。
また、張り込み時にはエアコンを切り、後部座席で息をひそめます。無人なのにエアコンがついていては調査対象者に疑われかねません。
さらに、運転席、助手席に座っていては調査対象者が横を通ったときに気づかれてしまう恐れがあります。
そのため、後部座席にスモッグを貼るなどして相手に気づかれないように張り込みをします。
探偵が張り込む場所は車の中だけではありません。喫茶店のような小さな店舗に張り込むこともあります。
このようなケースではスマートフォンや鏡を活用して、調査対象者にバレないように間接的に張り込みをします。
証拠写真の撮影
浮気調査は証拠写真の有無が大きなポイントです。
浮気していることが分かっても、証拠写真が撮影できなければ離婚や慰謝料請求にはつながりづらいでしょう。
探偵は少しでも鮮明な証拠写真を撮るため、顔をはっきりと撮るのはもちろん、時間の記録やどこにいるのか分かる景観も写真に収めます。
調査報告書の作成
尾行や聞き込み、張り込みによって浮気の証拠写真を撮影したら、探偵は調査報告書を作成します。
調査報告書には浮気の事実が分かる証拠写真に加えて、いつ、どこで、誰と、何をしたかが事細かに記載されています。
調査報告書は離婚や慰謝料請求にも効力を発揮するため、書類のクオリティは調査後のステップに大きな影響を及ぼします。
調査報告書がどのような内容なのかは、依頼前に見本を見せてもらいましょう。
探偵に浮気調査を依頼する5つのメリット
探偵に浮気調査を依頼するメリットは次のとおりです。
- 不貞行為を証明する証拠をつかみやすい
- パートナーに浮気調査をバレにくい
- 浮気相手についても調査できる
- 法律に抵触するリスクがない
- 遠方の浮気であっても調査できる
浮気調査は不貞行為を証明できるかどうかが大切です。そのため、探偵による浮気調査の最大のメリットは不貞行為の証拠を掴みやすいという点でしょう。
不貞行為を証明する証拠をつかみやすい
浮気調査は探偵ではなく個人であっても可能です。しかし、個人では不貞行為の証拠を押さえづらい傾向にあります。
一般的に不貞行為の証拠は写真が採用されます。具体的にはラブホテルや浮気相手の部屋に出入りする姿のように、第三者が見ても不貞行為が認められる写真です。
このような不貞行為の証拠を押さえるには、聞き込みや張り込み、撮影の技術が求められます。そのため、個人ではなく探偵に依頼することで証拠がつかみやすくなるでしょう。
パートナーに浮気調査がバレにくい
パートナーに浮気調査がバレにくいというのも、探偵に依頼するメリットです。
自分で浮気調査をした場合、パートナーに浮気調査をバレてしまいかねません。パートナーに浮気調査がバレてしまうと、相手が浮気を控える可能性があります。
その結果、決定的な証拠を押さえることができません。パートナーの浮気を理由に離婚や慰謝料請求を検討している場合、浮気調査がバレてしまうと先に進めないでしょう。
探偵であればパートナーはもちろん、浮気相手にも顔が知られていません。
また、プロのスキルを活用するため、パートナーに浮気調査はバレる可能性をぐっと下げられます。
浮気相手についても調査できる
パートナーが浮気している場合、パートナーだけでなく浮気相手にも慰謝料の請求が可能です。
しかし、浮気相手に慰謝料を請求するにあたっては、内容証明を送付するケースがあります。浮気相手の情報がなければ内容証明は送付できません。
自分だけで浮気調査している場合、浮気の証拠を押さえられても、浮気相手の情報まで掴むのは難しい可能性があります。
探偵であれば聞き込みや尾行などによって浮気相手の情報も調査可能です。浮気相手にも慰謝料請求を検討しているのであれば、探偵に浮気調査を依頼してみましょう。
法律に抵触するリスクがない
浮気調査は一般人であってもできます。しかし、尾行や張り込みなどの浮気調査は法律に抵触するリスクがあります。
例えば、パートナーや浮気相手を尾行する行為はストーカー規制法に抵触しかねません。
ストーカー規制法に抵触してしまうと、最大2年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金を科せられる可能性があります。(※1)
法律に抵触するとパートナーの浮気調査どころではありません。
一方、探偵の場合は探偵業法(探偵業の業務の適正化に関する法律)で尾行や聞き込みが認められています。
そのため、自分で浮気調査することによる法律抵触リスクを避けて浮気調査が可能です。
(※1)警視庁:ストーカー規制法
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/higai/dv/kiseho.html
浮気調査で抵触するリスクがある法律
一般人による浮気調査で抵触するリスクがある法律はストーカー規制法だけではありません。調査方法によっては次のような法律にも抵触する可能性があります。(※2)
- 住居・建物侵入罪:3年以下の懲役または10万円以下の罰金
- 器物破損罪:3年以下の懲役または30万円以下の罰金
- 建造物損壊罪:5年以下の懲役
- 不正アクセス禁止法:3年以下の懲役または100万円以下の罰金
例えば浮気相手の自宅や勤務先などに勝手に侵入する行為は住居・建物侵入罪に問われます。また、住居に盗聴器を仕掛けようとする行為は器物破損罪、建造物損壊罪にあたります。
さらにいくらパートナーであっても、相手のログイン情報を勝手に使ってスマートフォンやパソコンのロックを解除する行為は不正アクセス禁止法に違反します。
このように浮気調査で抵触するリスクはいくつもありますが、なかでも建造物損壊罪は罰金刑がなく懲役刑のみです。
(※2)e-Gov法令検索:刑法
遠方の浮気でも調査できる
パートナーが近隣で浮気しているとは限りません。出張先や単身赴任先で浮気している可能性もあります。
しかし、家事や仕事などの合間をぬって遠方まで浮気調査に赴くのは難しいでしょう。また、もし遠方にまで浮気調査に赴いたとしても証拠が押さえられない可能性もあります。
証拠が押さえられなければ、出費だけがかさんでしまいます。
探偵であれば遠方の浮気調査でも依頼可能です。特に支社を持っているケースであれば、地元に精通した調査員が調査を進めてくれます。
注意!すべての探偵が探偵業の届出を提出しているわけではない
探偵としての業務をするには探偵業の届け出が必要です。
一般的に探偵であれば探偵業の届出を警察署を経由して公安委員会に提出しています。しかし、すべての探偵が探偵業の届出を出しているわけではありません。
探偵業の届出を提出していない探偵は、尾行をはじめとした調査が認められません。そのため、法的なリスクを避けられない可能性があります。
探偵業の届出をしているかどうかは、ホームページで確認可能です。ホームページで届出の番号を確認してみましょう。
探偵に浮気調査を依頼するデメリット
探偵への浮気調査の依頼はメリットだけではありません。次のようなデメリットがあることを事前に把握しておきましょう。
- 費用と期間がかかる
- 不貞行為の証拠を見てショックを受ける可能性がある
- 調査がバレたことによる関係の悪化
特に費用については依頼前におおよその見積りを確認しておくのがおすすめです。
費用と期間がかかる
探偵に浮気調査を依頼する場合、費用と期間がかかってしまいます。特にパートナーの浮気についての情報が少ないと、より多くの費用、期間がかかってしまうかもしれません。
浮気調査にかかる費用は探偵によって差があります。
そのため、複数の探偵に見積りを依頼するのがおすすめです。見積り依頼時にどれくらいの調査期間を要するかも確認可能です。
不貞行為の証拠を見てショックを受ける可能性がある
自分で浮気調査をしている場合、不貞行為の証拠を集めるまでにいたらないかもしれません。
一方、探偵は高い調査スキルやノウハウを持っているため、高い確率で不貞行為の証拠を集めることが可能です。
不貞行為の証拠を実際に目にした場合、ショックを受ける可能性があります。パートナーが浮気相手とラブホテルに出入りする写真であっても、十分なストレスを感じるでしょう。
しかし、性行為や性行為前後の写真を目にしてしまったら、さらにストレスを感じてしまう可能性があります。
探偵に浮気調査を依頼する場合は、証拠によってストレスを受けるかもしれないということを理解して、心の準備をしておくことが大切です。
調査がバレたことによる関係の悪化
探偵は一般人による浮気調査よりもバレる可能性が低いです。
しかし、依頼者が証拠を手にする前に思わず口走ってしまうなどの理由で、探偵による浮気調査がバレてしまう可能性もあります。
探偵を使って浮気調査をしていることがバレてしまうと、関係が悪化しかねません。その結果、たとえ自分がやり直そうと思っていても関係が修復できない可能性があります。
探偵による浮気調査がバレるリスクを減らすために、パートナーの前では平静を装って勘づかれるような発言は控えましょう。
探偵への浮気調査依頼費用を抑えるなら情報を集めておく
探偵に浮気調査を依頼するには費用が必要です。探偵による浮気調査にかかる費用を抑えるのであれば、可能な限りパートナーや浮気相手についての情報を集めておきましょう。
一般的に探偵による調査は情報が少ない方が調査期間は長くなり、それに伴い費用もかさんでいきます。反対に多くの情報を共有していれば調査期間が短く、費用も抑えられます。
例えば、パートナーの行動パターンを収集して、浮気しているであろうタイミングを把握しておきましょう。
行動パターンや浮気が疑われる日時などを探偵に共有することで、調査にかかる費用を抑えられます。
また、行動パターンと日時をメモしておけば、不貞行為の証拠の補助として機能する可能性があります。
探偵を上手に活用して浮気調査を進めよう
探偵は浮気調査の依頼を受けると尾行や聞き込み、張り込みなどの技術を駆使して調査を進めます。その後、証拠の写真を撮影したら依頼者に向けて調査報告書を作成します。
探偵に浮気調査を依頼すれば、法律に抵触するリスクを抑えて調査が可能です。また、パートナーに浮気調査がバレにくい、浮気相手についても調査できるなどのメリットもあります。
探偵に浮気調査を依頼するのであれば、ある程度の費用が発生することを把握しておきましょう。
少しでも調査費用を抑えるのであれば、パートナーや浮気相手についての情報を集めて探偵に共有しましょう。
アイヴィ・サービスはこれまで数多くの浮気調査をサポートしてきました。尾行や聞き込み、張り込みなど探偵ならではのスキルを駆使して、浮気調査を進めていきます。
浮気調査をスタートする前に、専門のライフアドバイザーが費用や調査にかかる日数などさまざまな相談に対応いたします。
調査後も専門のカウンセラーや弁護士などを紹介することも可能です。パートナーの浮気でお悩みの方はぜひご相談ください。