夫から離婚を切り出されたときの対処法は?離婚理由やNG行動を解説

夫から離婚を切り出されたときの対処法は?離婚理由やNG行動を解説
浮気調査

夫婦関係が悪化すると、パートナーから離婚を切り出される可能性があります。離婚を切り出すのは妻だけではありません。夫が離婚を切り出すケースもあります。

なかには自分が不倫を隠して離婚を切り出す夫もいるため、離婚後に後悔する場合もあるでしょう。

この記事では夫から離婚を切り出されたときの対処法やNG行動などを解説します。

目次

夫から離婚を切り出されたときの4つの対処法

万が一、夫から離婚を切り出されてしまったら、次のような4つの対処法を検討しましょう。

  • 自分の意思を固める
  • 離婚を切り出された理由を聞く
  • 相手の主張を聞いてから自分の主張をする
  • メモを取っておく

自分の意思を固める

自分の意思を固める

まず重要なのが、自分の気持ちと意思をしっかりと固めることです。離婚を切り出されると感情的になりやすく、どうしても相手の意見や圧力に流されがちです。しかし、最も大切なのは自分自身がどうしたいのかを冷静に考えることです。

離婚するかどうかを決める前に、自分の気持ちを確認しましょう。そのうえで、自分が望む方向に進むために、どのような行動を取るべきかを考えることが大切です。

離婚を切り出された理由を聞く

夫がなぜ離婚を切り出したのか、理由をしっかりと聞くこともポイントです。夫がなぜ離婚を望んでいるのか理由が分かることで、どのように対処すべきかが見えてきます。

例えば、性格の不一致や価値観の違いが理由であれば、話し合いやコミュニケーションによって解決できるかもしれません。一方で、モラハラやセックスレスが原因であれば、それに対する対策が必要です。しっかりと話を聞いて、問題の本質を理解しましょう。

相手の主張を聞いてから自分の主張をする

夫の意見を聞いた後は、自分の主張もきちんと伝えることが大切です。感情的になって反論するのではなく、冷静に自分の立場や気持ちを説明しましょう。お互いに尊重し合いながら、相手の立場を理解しつつ、自分の主張をすることが大切です。

相手の気持ちを理解することで、離婚を回避するための対話を進めやすくなります。もしも自分の気持ちが大切にされていないと感じる場合、そのことを冷静に伝え、解決策を一緒に考えましょう。

メモを取っておく

話し合いを進める際はメモを取っておくことも非常に重要です。冷静に記録を残すことで後々の参考になります。また、証拠を残すことによって、万が一の法的な問題が発生した時にも役立ちます。例えばメモを取っておけば、夫の不倫が発覚した場合の証拠にもなり得ます。

夫が何を言ったか、どのような理由で離婚を提案してきたのかをしっかりとメモしておきましょう。

夫が離婚を切り出す6つの理由

夫が離婚を切り出す6つの理由

夫が離婚を切り出す理由として以下の6つが考えられます。

  • 性格の不一致
  • 価値観の違い
  • セックスレス
  • モラハラ
  • 子供の教育方針の違い
  • 金銭問題

性格の不一致

性格の不一致は、夫婦が離婚を考えるうえで多い理由のひとつです。『令和5年 司法統計年報』によると、令和5年に夫から離婚を申し立てた件数は1万5,192件で、そのうち「性格の不一致」(性格が合わない)という理由は9,103件最多でした。(※1

最初はお互いに魅力を感じて結婚したものの、時間が経つにつれて性格の違いが目立ってくることがあります。とくに価値観や考え方の違いが大きな原因となることが多いです。

もし性格の不一致が原因であれば、解決するためにはお互いの妥協が必要でしょう。性格や価値観の違いを受け入れ、どのように生活するかを再考することが重要です。

(※1)裁判所「令和5年 司法統計年報」

https://www.courts.go.jp/app/files/toukei/719/012719.pdf

価値観の違い

価値観の違いも、夫婦間で問題が生じる原因のひとつです。結婚当初は価値観が似ていると感じていても、時間が経つうちに自分たちの価値観が違っていることに気づくことがあります。例えば、夫と妻とで優先事項が異なると、夫婦間に溝が生まれかねません。

価値観の違いを乗り越えるためには、まずお互いの意見を尊重し合うことが大切です。対話を通じて、双方が納得できる解決策を見つけていきましょう。

セックスレス

セックスレスが原因で夫が離婚を考える場合もあります。性生活の不満が溜まり、夫婦間の距離が広がることがあります。性生活の問題は、感情的な距離が生まれる原因となりやすいため、早期に解決することが求められます。

実際、『令和5年 司法統計年報』では離婚を申し立てた夫のうち、1,592件が「性的不調和」(セックスレス)を理由としています。(※1

セックスレスの原因を探り、お互いにどのような解決策を取るべきかを考えたうえで、コミュニケーションを取ることが大切です。

モラハ

モラルハラスメント(モラハラ)が原因で夫から離婚を切り出されるケースもあります。言葉や態度で精神的に虐待されることが原因となり、夫婦間で深刻な問題が生じることがあります。

モラハラ問題が発生している場合、早急に専門家に相談することが大切です。モラハラを受けている相手は心身に与える影響が大きいため、被害を最小限に抑えるための対策が求められます。一方、モラハラをしている側もカウンセリングによって改善を図りましょう。

子供の教育方針の違い

子どもの教育方針に関する意見の相違も、離婚を考える理由のひとつでしょう。子どもの将来に対する考え方が合わないと、夫婦間で衝突が生じます。教育に関しての価値観の違いを解決するためには、子供がどのように成長して欲しいか、どのように教育していくのかを夫婦ですり合わせましょう。

金銭問題

妻が浪費癖があるといった金銭問題でも、夫から離婚を言い渡される可能性があります。『令和5年 司法統計年報』によれば、浪費を理由にした夫からの申し立ては1,748件でした。

浪費だけでなく、収入が不安定、借金があるなどの金銭問題も離婚の引き金になり得ます。

夫が切り出した離婚が認められるケース

夫から切り出した離婚話が裁判所で認められるケースは主に次のとおりです。

  • 妻が浮気をしていた
  • 妻の悪意の遺棄が認められた
  • 妻が強度の精神病を発症している
  • 結婚生活を続けるのが困難な理由がある
  • 妻の生死が3年以上不明である

妻が浮気をしていた

妻が浮気をしていた

妻が浮気していた場合、夫の離婚が認められるのが一般的です。浮気は不貞行為にあたり、婚姻関係を破綻させる原因を作った有責配偶者として扱われます。実際に浮気の証拠を提示されてしまうと、有責配偶者と認められてしまいます。

妻の悪意の遺棄が認められた

妻の悪意の遺棄が認められた場合も、夫から切り出された離婚が認められてしまいます。悪意の遺棄とは、正当な理由なく同居や協力、扶助の義務を放棄している状況です。例えば無断で家出をするといった行動は、悪意の遺棄として認められかねません。

妻が強度の精神病を発症している

妻が強度の精神病を発症している場合、結婚生活を続けるのが困難となり、離婚が認められることがあります。妻が強度の精神病を発症している状態では、夫婦間でのコミュニケーションや生活の維持が難しくなります

結婚生活を続けるのが困難な理由がある

結婚生活を続けるのが困難な理由がある場合も、夫から切り出された離婚が認められます。例えばモラハラ、DVなどが該当します。さらに性格の不一致や浪費癖も結婚生活を続けるのに困難な理由です。

妻の生死が3年以上不明である

妻の生死が3年以上不明な場合も離婚が認められます。具体的には次のような条件を満たす必要があります。

  • 音信や消息があった最後のときを基準に3年経過している
  • 生死不明が客観的に証明できる(証拠がある)
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夫に離婚を切り出されたときの3つのNG行動

夫に離婚を切り出されたら次のような行動は避けましょう。

  • ショックのあまり感情的に責める
  • 離婚の話を主導しない
  • 離婚届にサインをする

行動を誤ると離婚の話がどんどんと進んでいきかねません。

ショックのあまり感情的に責める

ショックのあまり感情的に責める

離婚を切り出された時、最初に感じるのは強いショックです。大切な人から突然そのような言葉を聞くことは、心に大きな痛みを伴うものです。そのため、多くの女性が感情的になり、夫を責めたり、怒りをぶつけたりしてしまうことがあります。しかし、この行動は避けるべきです。

感情的に責めることで、冷静な判断ができなくなり、夫婦間の溝をさらに深めてしまいます。また、怒りに任せて非難を続けることで、夫も防衛的になり、対話の余地がなくなってしまいます。もし、離婚を回避したいのであれば、相手を責めることは逆効果でしかありません。怒りをぶつけるのではなく、まずは落ち着いて状況を受け入れ、冷静に話し合う姿勢を見せることが大切です。

冷静に自分の気持ちや不安を伝えることができれば、夫もその気持ちに理解を示し、改めて関係を見直すきっかけが生まれるかもしれません。感情的な反応を避けることで、問題解決への第一歩を踏み出すことができるのです。

離婚の話を主導しない

もうひとつのNG行動は、離婚の話を完全に相手に任せ、こちらが主導権を握らないことです。離婚を切り出された場合、相手のペースで話が進んでしまうと、最終的にはそのまま離婚が進んでしまうことが多いです。自分がどうしたいのか、どんな結果を望んでいるのかを明確に伝えないままでいると、最終的に何も決まらないまま関係が破綻してしまう恐れがあります。

もし、離婚を望んでいないのであれば、まずは自分の意思をしっかりと示すことが必要です。「自分は離婚をしたくない」とはっきり言うことで、夫に自分の気持ちを伝えられます。その後、どのように関係を修復するかを一緒に考えることが重要です。対話の主導権を握らず、相手に流されるだけでは、解決の糸口は見えてきません。

また、夫が離婚を望む理由を聞き、それに対する自分の気持ちや考えを伝えることも必要です。主導権を取ることは、必ずしも攻撃的な姿勢を取ることではありません。冷静に自分の立場を伝え、相手の考えを尊重しながらも自分の希望を伝える姿勢が大切なのです。

離婚届にサインをする

感情的になっている場合や、どうしても状況を受け入れたくない場合、離婚届にサインをするのは絶対に避けるべきです。特に、夫が離婚を切り出してきた場合、何も考えずにサインをしてしまうと、後悔することになる可能性が高いです。

離婚届にサインをするという行為は、法的に夫婦関係を解消することを意味します。もし自分が離婚を望んでいない場合、この決断を早急に行うことは後悔を招く原因となりかねません。感情的に圧倒されてサインをしてしまった場合、後々になって自分の意志が反映されていなかったことを実感し、再度の交渉を試みることが難しくなることもあります。

もし離婚に同意していない場合、サインをせずに冷静に話し合いを進めることが最も重要です。離婚届にサインをする前に、専門家の意見を求めたり、弁護士に相談したりすることが、後悔を避けるための賢明な選択となります。自分の意思を反映させるためにも、焦らず冷静に行動しましょう。

離婚を防ぐ4つの方法

夫から離婚を切り出されたとしても、次のような方法で離婚を防げる可能性があります。

  • 離婚届不受理申出を提出する
  • 別居をさせない
  • 有責配偶者認定を受ける
  • 円満調停を申し立てる

離婚届不受理申出を提出する

最初に試すべき方法は、離婚届不受理申出を提出することです。これは、役所に対して「自分の同意なしには離婚届を受理しないでほしい」と申し出る手続きです。離婚届不受理申出を提出することで、夫が一方的に離婚届を提出しても、その届出が受理されないため、離婚手続きを進めることができなくなります。

なお、離婚届不受理申出の提出先は本籍地に限られます。

この方法は、離婚を一時的に止めることができますが、最終的な離婚を防ぐためには、夫とのコミュニケーションを取りながら問題を解決する必要があります。離婚届不受理申出は、法的に夫婦関係を解消させないための手段として有効ですが、長期的には夫婦間の信頼関係を再構築することが求められるでしょう。

別居をさせない

別居をさせない

夫が離婚を望んでいる場合、別居を提案してきたり、実際に家を出ることを考えたりすることがあります。しかし、別居を許すことは、離婚の進行を加速させる原因となることがあります。別居することで、物理的・精神的に距離ができ、夫婦の関係がさらに疎遠になってしまう可能性があるため、なるべく別居は避けるべきです。

さらに、長期の別居生活が続くと、夫婦生活の破綻と判断され、離婚が認められかねません。

別居をさせないためには、冷静に話し合い、夫婦の問題を解決するための努力を続けることが大切です。もし別居が避けられない状況であれば、期間を限定し、再び一緒に住むための計画を立てておくことが重要です。

有責配偶者認定を受ける

離婚を防ぐためのひとつの方法として、「夫を有責配偶者にする」ことがあります。夫が離婚を切り出す理由によっては、あなたが有責配偶者として認定されることが避けられる一方、逆に夫を有責配偶者として認定することができる場合もあるでしょう。例えば、夫が浮気をしたり、家庭内で暴力を振るったりする場合には、夫が有責配偶者として認定され、離婚を進める際に有利な立場になることがあります。

有責配偶者認定を受けるためには、具体的な証拠が必要です。夫の不貞行為や暴力、その他夫婦間で重大な違法行為があった場合、その証拠を集めることが不可欠です。証拠が揃っていれば、家庭裁判所での審理の際に、夫が有責配偶者として認定される可能性が高まります。

もし夫を有責配偶者として認定できれば、離婚後の財産分与や慰謝料、さらには親権の問題において有利に進められることがあるでしょう。また、夫が有責配偶者として認定された場合、離婚に応じなければならない法的義務はなくなるため、関係修復を試みるチャンスが得られるかもしれません。

円満調停を申し立てる

もし夫婦間のコミュニケーションがうまくいかない場合、円満調停を申し立てることもひとつの方法です。円満調停とは、家庭裁判所で行われる調停手続きのことです。調停を申し立てることで、第三者が間に入って問題解決を図ることができ、冷静な話し合いを促進することが可能です。

円満調停は、離婚を回避するためだけでなく、夫婦間の問題を解決するために非常に有効です。調停委員は、夫婦双方の立場を聞き、解決策を提案してくれます。この過程でお互いの理解が深まれば、関係の修復が期待できることもあります。

夫が離婚したがる理由を探って対処しよう

夫が離婚を切り出す理由として、性格の不一致や価値観の違いなどが挙げられます。離婚を切り出されたら、自分の意思を固めて離婚を切り出された理由を聞きましょう。同時にメモを取っておくことが大切です。夫のなかには、自分が不倫しているにも関わらず離婚を切り出すことがあります。このような夫に対処するためには、証拠収集が欠かせません。

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